SingleID、Intune 連携でクラウド RADIUS 対応の SCEP 証明書配布機能を正式リリース

6月 11, 2025

クラウド認証サービス「SingleID」を提供する株式会社SingleID(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:石川 貴章、以下SingleID)は、本日、Microsoft Intune と連携したSCEP(Simple Certificate Enrollment Protocol)証明書配布機能を正式リリースしたことを発表いたします。本機能により、Intune管理下のデバイスがユーザー証明書(EAP-TLS)を用いて無線LAN(802.1X)に接続する環境を、オンプレミス機器を一切必要とせずに構築できるようになります。

背景・市場課題

企業の無線LAN環境において、従来のPSK(Pre-Shared Key)方式は、パスワード漏えいリスクや定期的なローテーション作業による運用負荷が大きな課題となっています。

また、証明書ベース認証を実現するためには、NDES(Network Device Enrollment Service)とオンプレミスRADIUSサーバーの組み合わせが一般的でしたが、これらのインフラ維持には高いコストと専門知識が必要でした。

近年、Microsoft Intuneを活用したデバイス管理を採用する企業が増加する中、「クラウドのみで証明書配布とRADIUS認証を完結したい」というニーズが急速に高まっています。

新機能の概要

Intune SCEP証明書プロファイル連携

  • テンプレート選択のみで証明書を自動配信
  • 対応OS:Windows、macOS、iOS/iPadOS、Android
  • デバイス登録と同時に証明書プロビジョニングが完了

SingleID標準搭載PKI & RADIUSインフラ

  • ルート/中間認証局をSaaSでホスティング
  • グローバルPOP配置のクラウドRADIUSエンドポイントを即座に利用可能
  • 高可用性とスケーラビリティを標準提供

高度なセキュリティ管理機能

  • 失効:紛失・退職時のデバイスを即時ブロック
  • リアルタイムでの証明書ステータス管理
  • 詳細なアクセスログとレポート機能

導入効果(ユーザーメリット)

1.   運用負荷の大幅削減

  • PSKローテーション作業の完全廃止
  • オンプレミスRADIUSサーバーの保守作業をゼロ化

2.   ヘルプデスク業務の効率化

  • Wi-Fi接続関連の問い合わせを大幅減少
  • 自動化による人的エラーの排除

3.   ゼロトラスト戦略の推進

  • ネットワーク境界をIDベースで制御
  • デバイス単位での細かなアクセス制御が可能

提供形態・価格

 本機能は2025年6月11日より、SingleIDサービスに標準機能として搭載され、追加費用なしでご利用いただけます。なお、Microsoft Intuneライセンスは別途必要となります。