SingleID、Intune 連携でクラウド RADIUS 対応の SCEP 証明書配布機能を正式リリース

クラウド認証サービス「SingleID」を提供する株式会社SingleID(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:石川 貴章、以下SingleID)は、本日、Microsoft Intune と連携したSCEP(Simple Certificate Enrollment Protocol)証明書配布機能を正式リリースしたことを発表いたします。本機能により、Intune管理下のデバイスがユーザー証明書(EAP-TLS)を用いて無線LAN(802.1X)に接続する環境を、オンプレミス機器を一切必要とせずに構築できるようになります。
背景・市場課題
企業の無線LAN環境において、従来のPSK(Pre-Shared Key)方式は、パスワード漏えいリスクや定期的なローテーション作業による運用負荷が大きな課題となっています。
また、証明書ベース認証を実現するためには、NDES(Network Device Enrollment Service)とオンプレミスRADIUSサーバーの組み合わせが一般的でしたが、これらのインフラ維持には高いコストと専門知識が必要でした。
近年、Microsoft Intuneを活用したデバイス管理を採用する企業が増加する中、「クラウドのみで証明書配布とRADIUS認証を完結したい」というニーズが急速に高まっています。
新機能の概要
Intune SCEP証明書プロファイル連携
- テンプレート選択のみで証明書を自動配信
- 対応OS:Windows、macOS、iOS/iPadOS、Android
- デバイス登録と同時に証明書プロビジョニングが完了
SingleID標準搭載PKI & RADIUSインフラ
- ルート/中間認証局をSaaSでホスティング
- グローバルPOP配置のクラウドRADIUSエンドポイントを即座に利用可能
- 高可用性とスケーラビリティを標準提供
高度なセキュリティ管理機能
- 失効:紛失・退職時のデバイスを即時ブロック
- リアルタイムでの証明書ステータス管理
- 詳細なアクセスログとレポート機能
導入効果(ユーザーメリット)
1. 運用負荷の大幅削減
- PSKローテーション作業の完全廃止
- オンプレミスRADIUSサーバーの保守作業をゼロ化
2. ヘルプデスク業務の効率化
- Wi-Fi接続関連の問い合わせを大幅減少
- 自動化による人的エラーの排除
3. ゼロトラスト戦略の推進
- ネットワーク境界をIDベースで制御
- デバイス単位での細かなアクセス制御が可能
提供形態・価格
本機能は2025年6月11日より、SingleIDサービスに標準機能として搭載され、追加費用なしでご利用いただけます。なお、Microsoft Intuneライセンスは別途必要となります。